
大学の広報について考えていると、ふと自分が大学生になる前のことを思い出しました。
「そういえば、大学のパンフレットって当時ちゃんと読んでいたっけ?」
答えは、たぶん「全部は読んでいない」です。
学部や学科、入試情報などの必要な情報は見ていましたが、隅から隅まで読んでいたわけではありません。むしろ記憶に残っているのは、学生の写真やキャンパスの雰囲気、実際の学生生活が伝わってくるページでした。
「この大学に入ったら、こんな毎日になるのかな」
そんなふうに、自分が大学にいる姿を想像しながら見ていた気がします。
大学としては充実した設備、特色ある研究はアピールしたいところでしょうし、経験豊富な先生や高い就職率など、伝えたい情報はたくさんあるかと思います。
もちろん、それらは大切な情報です。
でも、高校生が知りたいのは「この大学がどれだけすごいか」だけでなく、「ここに入ったら、自分はどんな大学生活を送れるのか」なのではないでしょうか。
例えば「最新の設備があります」と伝えるだけでなく、「学生がその設備を使って何をしているのか」を見せる。
就職率という数字だけではなく、「どんな学生が、どんな経験をして、どんな未来へ進んだのか」を伝える。
そうすることで、大学情報が「自分ごと」に変わっていくのだと思います。
大学広報は、大学の魅力を伝えるだけでなく、「この大学にいる自分」を想像してもらうためのもの。
だからこそ、大学生だった頃の自分ならどう感じるか、
そんな視点を大切にしながら、広報支援をしていければと思います。
EMT / ITO