2023年、人生初めてスーパーカブを買った。1958年発売。1億台以上が世に生まれたホンダの傑作である。
世界中の誰もが知っているカブは、コカ・コーラと双璧をなすグローバルブランドだ。かつて他のメーカーでもカブのようなオートバイを生産していた。その時でさえ「ヤマハのカブ」「スズキのカブ」と世界の人々は呼んだほどの浸透力。
カブの名前は最強ブランドなのだ。
カブは66年間、そのポジションを一切動かなかった。環境、人間、インフラ、世の中は目まぐるしく変化したがカブは動かなかった。流行に流される?そんなレベルにはさらさら無い。
カブは誕生以来スタイリングをほとんど変えていない。変える必要がなかったからだ。機能に裏打ちされた優れたデザインというのは年月すら超越する。
40年前、空前のバイクブームがあったときも頑なにそのポジションを守った。学生だった私は、きら星のごとく発売されるニューモデルにこころ踊らせながらも、最後に乗るのはカブかもしれないなぁと漠然と思っていた。
カブはいつもそこにいた。いつも、だれにでも優しく、扉は開かれていた。暑い夏も、極寒の冬も涼やかに走った。文句も言わなかった。大食いでもなかった。通勤・通学、配達の足から、時には冒険旅行の最高の伴侶だった。人々のくらしにいつも寄り添ってきた。
そんなカブにいつか自分の人生が接近するときがくる。私にとってはそれが今だったのだ。 カブのように生きたいと、今なら思う。
決して平坦な道ではなかったが、自分自身の道を生きてきたことに迷いはなかった、とカブに背中をそっと押して欲しい。
いつどこで誕生したかはみんなよく知らないけれど、存在は誰もが知っている。
スーパーカブ。
本物のブランドである。
Brand Control Adviser A.MAEDA
NEW
2024.09.25
2000年代から、Google検索は私たちの生活に根付き、私は「ググる」ことを日常の一部として過ごしてきました。
Google検索は、情報収集の基本ツールとして、例えば、あるクライアントのウェブサイトのリニューアルをする際、Google検索を軸に、競合分析やキーワード選定、ウェブサイトの設計やコンテンツ戦略を練り上げるなど、私たちの仕事も支えてきました。
2024.08.05
約30年前の話になるが、私の就職活動における運命の出会いは、ある一冊の求職者向け専用パンフレットだった。
2024.06.25
2024.05.30
幼い記憶はいつもモノクロームだ。
でもわずかだが天然色もある。金色の顔を持つちょっと不気味な塔もそのひとつ。
2024.05.29
残業後のフラフラな頭で、明日の朝ごはん・お弁当・夕ご飯、、次の日用の何か、おやつ?、ビールも欲しい、、と店内を徘徊するのですが、
「買い物をする」という行為は、なんて気力+体力のいることでしょう。