約30年前の話になるが、私の就職活動における運命の出会いは、ある一冊の求職者向け専用パンフレットだった。
その当時の自分は、社会人としての具体的な理想やイメージがなく、就職先を企業の求人票を元に選び、気になった企業の会社案内を閲覧していた。
多くの企業の資料パンフレットは、代表挨拶、事業内容、沿革などが載っている一般的な会社案内だったが、1社だけ会社案内以外に求職者向け専用パンフレットがあり、目に留まり読みふけってしまった。
そのパンフレットは、B4サイズの大判のもので、ビジュアルが大きな鍵のイメージ写真で「未来を拓く鍵がある。」というキャッチコピーがあった。
パンフレットの内容は、製造業・情報通信業の社会的な役割と展望や、主力事業の印刷、販促が魅力的に表現されていた。
働いている人が各セクション毎に6名紹介されており、その人たちが生き生きと前向きに働いている姿が描かれていた。
彼らが誇りを持って働いていること、そして何より「入社して良かった」と心から思っていることが感じられた。
就職活動中の自分は「この会社に入社したら、輝ける、成長できる」「自分の成長できる場所、一人の人間としての居場所がここにはある」という未来がイメージできた。
そして、表紙にあった「未来を拓く鍵がある。」というコピーに引かれてエントリーし、無事に当時の田宮印刷・現在のフロットに入社することができた。
昨今、多くの中小企業で「採用」が経営課題となっている。
学生に「10年20年後もこの会社で働くことによって、自身が成長し、人生が豊かになる」と考えてもらえることが非常に大切である。
そのためには、企業のミッション、ビジョン、バリューを明文化し、組織の方向性と価値観を明確に伝えることが重要だ。
ミッションは企業の存在意義や目的、ビジョンは長期的な目標や未来像、バリューは行動指針や価値観を示す。
採用活動においては、自社にしかない強みや優位性を明確にし、企業の魅力を求職者に伝えて共感を呼び起こし、優れた人材を引きつけることが必要である。
そして採用された人材が成長し、新たなサービスや商品が生まれることで、会社が成長するのである。
Brand Control Adviser T.SAITO
NEW
2025.01.08
2024.12.23
あなたの会社では、新しい商品やサービスを開発する際に、ベンチマークを行っていますか?
近年、市場には数え切れないほどの商品やサービスが登場し、消費者の選択肢はかつてないほ
ど多様化しています。
この激しい競争の中で、よりよい商品やサービスを提供していくためには、競合他社との比較を行
い、自社の強みや弱みを明確にし、市場における自社の立ち位置を把握する必要があるといえま
す。
そこで活用したいのが、ベンチマークです。
ベンチマークを行うことで得られるメリットは下記のとおりです。
◯競合製品との比較を通して、自社製品の優位性や改善点を客観的に把握できる。
◯競合製品がどのようなニーズに応えているのかを分析し、自社製品の改善に活かすことができ
る。
◯競合製品の良い点を参考に、自社製品の差別化を図るための新しいアイデアを生み出すこと
ができる。
◯競合製品の価格設定を参考に、自社製品の最適な価格を設定することができる。
◯競合製品のマーケティング戦略を分析し、自社のマーケティング戦略を改善することができる。
実際に競合製品を購入してみたり、サービスを体験してみて直接比較することや、
カタログやweb、口コミなどから情報を収集して比較することも立派なベンチマークといえます。
”目標”を目的地とするならば、”ベンチマーク”は地図に例えることができます。
地図(ベンチマーク)で自社の現在地と目的地までの経路を示し、どのくらいの位置にいるかを確
認し、目的地(目標)に向かって進んでいくことで、効率的に目標達成に近づいていくことができる
のです。
商品やサービスに限らず、自分自身においても周囲の優れた事例に学び、常に前向きな気持ち
を大切にしながら自己成長に励んでいきたいと思います。
Sales Promotion Advisor T.SAITO
2024.12.19
普段スーパーで200円のリンゴを購入している人も、贈答品として購入する場合、2~3倍、あるいはそれ以上の価格で購入している。品質(等級)が違うものの価値に価格が見合えば、高い価格でも購入する。消費者が満足していれば良いのだ。
2024.12.02
「ターゲットを若返らせたいから、チラシのデザインを若い人向けにしてほしい」
「折り込みチラシを打ったが、今年は集客がイマイチだった…」
印刷会社だったFLOTには、よくこのようなご相談をいただきます。
2024.11.16
FLOTでは、ソリューションサービスの一つ、中小企業向けトータールブランディングのサービス内容を見直し、この度名称も「+BRANDING(プラス・ブランディング)」と新たにし、サービス内容を全面リニューアルいたしました。