山形の置賜で地元に愛される洋菓子店、C社。最近のインスタグラムにアップされるイメージ写真がちょっと今までと違います。チョコレートから顔を出すナッツやドライフルーツの質感。デコレーションケーキの生クリームホイップの角。つやっとしたみずみずしい苺。商品によって光の捉え方を変え、どれも大変美味しそう。
このクオリティの変化は、プロに頼んだわけではなく、お店のスタッフさんが自ら撮影を学び、それを素直にしっかり守って実践しているから。
当社にはプロカメラマンがいるので撮影を請負うケースが多いのですが、SNSによるプロモーションは現場のスタッフさんがササっと撮影し更新するスピード感が欲しいところ。というわけで今回ブランディングメニューの一環で、撮影ノウハウを提供いたしました。そして、それをすぐに社員さんが実行しみるみるうちに上達していく姿に何より感動!
ブランディングを成功させる為に、一番の鍵となるのは社員さん。
ブランド作りをお手伝いする私たちは、隣に寄り添って少し背中を押すだけです。このC社から、みんなで話し合って作りあげたブランドコンセプトを日々の業務に落とし込んで小さなトライを続けることの大切さを改めて実感しました。
Brand Control Adviser K.IGARASHI
NEW
2022.04.28
日本各地に流通している農産品や食品には、他の地域の同種の産品との差別化・高付加価値化により、産品の名前そのものに価値が認められている「ブランド産品」と呼ばれるものが多く存在します。
2022.03.10
みなさんはデザインを作りたい時、最初に何を考えますか?それは見た目や色、好みでしょうか?
私たちのデザインは違います。
制作をする際、必ず最初に確認することがあります。
それはターゲット(誰に伝えたいか)と目的(認知、周知、興味、購買、集客等)です。ターゲットや目的を明確にすることで、適した情報の精査(情報整理)ができ、ターゲットの立場に立つことで、どうすれば情報を受け取りやすいのかを考えることができます。
ターゲットに寄り添ってデザインすることで、より伝わりやすいものを作ることができます。
2022.03.02
企業や各団体の広報用ツールとして、記者会見で登場するロゴ入りの「バックパネル(バックボード)」。最近はリモート会議でも、自宅や事務所の背景を隠す目的でバックパネルを見かけるようになりました。というわけで、弊社でも作ってみました。
2022.01.20
私の子どもの頃の夢はマンガ家になることでした。暇さえあればマンガばかり描いていて、紙だけでは飽き足らず、居間にある茶箪笥の硝子戸や近所のブロック塀、アスファルトの道路等、あらゆる所に落書きをしては怒られた覚えがあります。とにかく描くことが好きで、それは現在も変わっていません。
先日、大好きだったというより自分の人生に大きな影響を与えてくれたマンガ家、水島新司先生が亡くなりました。「ドカベン」や「あぶさん」「野球狂の詩」等、世代を超えて親しまれた名作を生みだした方です。水島先生以前の野球マンガといえば、魔球を操る人間離れした能力を持つピッチャーと天才的なバッターが戦国時代の一騎打ちのように戦うみたいな、ある意味格闘技かSF的ともいえる作品が多かったと思います。野球は9人でやるのに主役とライバル以外はその他大勢という感じ・・・。それはそれで子どもの頃は楽しんで見ていたのですが、水島先生の作品が登場してからは本当の意味で野球というものの素晴らしさや面白さを理解できたように思います。特にスポーツにおいての団体競技の場合、1人か2人の天才の力だけでは勝つことは中々難しいといえます。様々な個性が協力し合って、それが機能してこそ上手くいくわけです。私たちの仕事も様々な分野のスペシャリストがいて、それらの個性が最大限に発揮され融合した時に良い作品が生み出されるという、団体競技にとても近いものがあると思います。
水島先生の作品で自分がデザインの道に進むきっかけのひとつになったことは間違いないし、仕事をする上での心構えや人間関係等、沢山のことを学ばせていただきました。
後で知ったことですが、作品は想像だけで描いていたわけでなく、自ら野球場に足を運び選手や裏方である職員の方たちにも丁寧な取材を行ってから作っていたそうです。だからこそ説得力のある作品になるわけですよね。デザインの仕事も同様で、綿密な準備とプロセスを経ることでクライアントに喜んでいただけるものができるのだといえます。
水島先生の訃報を知って、久々に本棚から昔のファイルを引っ張り出して見てみたら、学生時代に模写したものが数枚残っていて、とても懐かしさが込み上げてきました。
最後に、叶わない希望ですが大谷選手vs山田太郎や岩鬼、殿馬とかワクワクするような対戦を、もう一度先生の作品で見たかったなぁ。
水島先生本当にありがとうございました!
アートディレクター T.KUDO
*写真は、筆者が学生の頃に模写した水島先生の作品。
2021.12.01
最近、仕事をしながら小学生時代の記憶が幾度とフラッシュバックする事がある。
それは、学級新聞委員会でクラス内の問題をメンバーで話合い、記事を練っているシーンだ。
何か今の仕事内容と近い感覚で、不思議な感じになる。