最近はよく、販促物にも自前で撮影したお写真が気軽に使用されているのを目にします。
今では誰もが簡単にスマホなどで写真が撮れるので、気軽に利用できますよね。
その時に、あ~、残念だなぁ……と思うことが多々あります。
販促活動で「シズル感」のある写真がどれほど重要か、改めて考えたことはありますか?確かに、商品説明やメリットを詳細に伝える文章は必要不可欠です。しかし、お客様の目を引き、心に響くのは、視覚的な要素、特に「シズル感」のある写真はとっても大事だと思います。写真ひとつで、商品が欲しくなるか、それともスルーされるかが決まると言っても過言ではありません。お客様が最初の一歩を決めるのは、商品そのものよりも「その商品がどんなふうに見えるか」です。
特に、オンラインショッピングやSNSでのプロモーションが主流になっている今、お客様は一瞬の判断で商品に興味を持つかどうかを決めます。この判断のほぼ90%がビジュアルに基づいているとされており、だからこそ、商品やサービスの魅力を最大限に引き出すためには、写真の力がとても重要なんです。
具体的な例をあげてみます。想像してみてください。文字だけで「ジューシーなステーキ」と書かれている場合と、溢れる肉汁が美味しそうなステーキの写真が並んでいる場合、どちらが心に響きますか?写真がある方が、明らかに購買意欲を刺激しますよね。
この「シズル感」、つまり視覚的に「おいしそう」「食べてみたい」と思わせる効果は、じつは食べ物だけに限らず、どんな商品でも同じです。お客様が商品に対してポジティブな感情を抱くようなビジュアルがあると、購買への動機づけが劇的に強まります。魅力的な写真がなければ、どれだけ優れた商品でも、その価値が十分に伝わらず、逆に、優れた写真があれば、その商品の魅力が自然にお客様に伝わり、商品に対する興味や信頼感が増します。
ちなみに、これは、どんな業種でも応用が効きます。例えば、不動産なら「住みたい」と感じさせる家の写真、ファッションなら「着てみたい」と思わせるモデルの写真。どれも、お客様に「自分ごと」として捉えてもらうための大切な要素になります。
では、「シズル感のある写真」を撮るために、具体的に何を意識すれば良いか?
そのポイントをいくつかお伝えいたします。
1. ライティング(光の使い方)
まず、光の使い方はとても重要です。適切なライティングを使うことで、商品の質感や立体感を引き出し、写真全体に命を吹き込むことができます。商品がどういう環境で輝くのか、その最適なライティングを見極めることがポイントです。
2. アングル(視点の工夫)
同じ商品でも、角度によってまったく異なる印象になります。食べ物なら上からの俯瞰、ファッションアイテムなら横からのシルエット、アクセサリーなら近距離で細部を際立たせるなど、アングルにひと工夫するだけで、商品の持つ魅力を最大限に引き出せます。
3. 色彩(ビジュアルのカラーバランス)
色彩は、人の感情を大きく左右します。鮮やかな色彩を使えばエネルギッシュな印象を与え、淡い色彩なら上品で落ち着いた印象を与えることができます。販促の目的に合わせて、写真の色彩をしっかりとコントロールすることが大事です。
4. 背景と構図
背景がごちゃごちゃしていると、商品自体の魅力が薄れてしまいます。写真全体のバランスを考え、背景や周囲のアイテムを選ぶことが大事です。例えば、シンプルな背景を選ぶことで、商品自体を際立たせることができます。
5. 利用シーンの提案
お客様がその商品を実際に使用している場面をイメージできるようなシーンを写真に取り入れることも効果的です。商品を単に写すだけでなく、誰かが使っている場面を見せることで、お客様はその商品を自分の生活の中でどう使うかをリアルに想像しやすくなります。
最後に……「シズル感のある写真」は、ただの見栄えの良い写真ではなく、お客様の感情を引き出し、商品やサービスに対する関心を高め、最終的には購入という行動につなげる力を持っています。文章でどれだけ素晴らしい説明をしても、最初の引きつけができなければ、その先に進むことはできません。写真があればこそ、文章や商品そのものの魅力が本当の意味で伝わると私は思います。
私たちのSPAでは、食と農の特性に合わせた「シズル感」のある写真を撮影し、お客様の購買意欲を最大限に高めるお手伝いをしています。写真ひとつで反応が大きく変わる、という実感を、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。
Sales Promotion Adviser M.Minamide
NEW
2025.02.01
NEW
2025.01.27
2025.01.08
2024.12.23
あなたの会社では、新しい商品やサービスを開発する際に、ベンチマークを行っていますか?
近年、市場には数え切れないほどの商品やサービスが登場し、消費者の選択肢はかつてないほ
ど多様化しています。
この激しい競争の中で、よりよい商品やサービスを提供していくためには、競合他社との比較を行
い、自社の強みや弱みを明確にし、市場における自社の立ち位置を把握する必要があるといえま
す。
そこで活用したいのが、ベンチマークです。
ベンチマークを行うことで得られるメリットは下記のとおりです。
◯競合製品との比較を通して、自社製品の優位性や改善点を客観的に把握できる。
◯競合製品がどのようなニーズに応えているのかを分析し、自社製品の改善に活かすことができ
る。
◯競合製品の良い点を参考に、自社製品の差別化を図るための新しいアイデアを生み出すこと
ができる。
◯競合製品の価格設定を参考に、自社製品の最適な価格を設定することができる。
◯競合製品のマーケティング戦略を分析し、自社のマーケティング戦略を改善することができる。
実際に競合製品を購入してみたり、サービスを体験してみて直接比較することや、
カタログやweb、口コミなどから情報を収集して比較することも立派なベンチマークといえます。
”目標”を目的地とするならば、”ベンチマーク”は地図に例えることができます。
地図(ベンチマーク)で自社の現在地と目的地までの経路を示し、どのくらいの位置にいるかを確
認し、目的地(目標)に向かって進んでいくことで、効率的に目標達成に近づいていくことができる
のです。
商品やサービスに限らず、自分自身においても周囲の優れた事例に学び、常に前向きな気持ち
を大切にしながら自己成長に励んでいきたいと思います。
Sales Promotion Advisor T.SAITO
2024.12.19
普段スーパーで200円のリンゴを購入している人も、贈答品として購入する場合、2~3倍、あるいはそれ以上の価格で購入している。品質(等級)が違うものの価値に価格が見合えば、高い価格でも購入する。消費者が満足していれば良いのだ。