
一般的に「デザイン」について意味を尋ねると、返ってくる答えのほとんどは‟イラストや絵を描くこと(人)”とか‟お洒落な洋服を考えること(人)”など・・・・。何かを描いたり、作ったりすることが「デザイン」というものだとイメージしている人が大部分を占めているといっても過言ではありません。デザイン業界で仕事をしている人であればともかく、デザインについてのイメージといえば、ほぼこんなものだろうな・・・・と思います。
というわけで第一回目のコラムは、改めて「デザイン」とは何か?というテーマでお話してみたいと思います。
Design(デザイン)の語源は「計画を記号に表す」という意味のラテン語Designareから来ています。現代においては、設計(計画)したことに基づいて実際にモノを形にしていくことや、モノを作ることだけに限らず、仕様や計画活動なども含めて創造的な行為を行うこともデザインと呼んでいます。
デザインはあらゆるところに存在しています。私たちが生活していく上で必要なモノ(建物や乗り物、システムや暮らしの必需品から食料品まで)全てという位、身の回りにはデザインされたモノであふれています。モノの種類や大小にかかわらず、最初に誰かが企画や設計をして形になり、それらを生活の中で使っているわけです。少々乱暴な言い方かもしれませんが、文明社会の中で生きている限り人間は皆「デザイン」と切り離して生活することはありえないということです。話は少々大げさな感じになりましたが、「デザイン」は一部の業界や遠い世界のものではなく、皆さんの日常そのものに深い関わりのある身近なものであるということなのです。
次回は、私がこれまで取材や撮影などで関わったモノづくりの現場や人を通して、様々なデザインに対する考え方や、地域の素晴らしさなどをテーマにお話していきたいと思います。
アートディレクター T.KUDO
*写真は、螺鈿細工が施された珍しいデザインのアコースティックギター。

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