クライアント名 | 一成工業株式会社 様(宮城県仙台市) |
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WEBサイト | https://www.issei-k.com/ |
課題 | 企業ブランドの構築〜情報発信基盤の構築 |
背景 | 宮城県仙台市を拠点に建築塗装請負事業を展開している一成工業株式会社は、一つひとつの仕事に真摯に向き合う姿勢と、「建築塗装の高い技術と知識」「提案力」「独自の協力会社ネットワークによる工事対応領域の幅広さ」「高品質と低コストを両立するワンストップ体制」という強みを魅力に、お客様へ「安心・満足・感動」をお届けしつづけ、創業から16年間多くの実績と厚い信頼を積み上げてきました。 「建築塗装を軸に、事業領域を建設業全般にひろげる」「大中小規模マンション案件や公共工事案件の取り込みを狙う」「戸建住宅改修工事部門を立ち上げる」「不動産事業を立ち上げる」といった今後の展望を描きはじめた創業者の鈴木貴晃 代表取締役は、自社ブランドの大切さ、そして自社の情報発信力の大切さを痛感。 「揺るぎない自社ブランドをつくりたい」「自社の情報発信の起点となるプラットフォームをつくりたい」という鈴木代表の熱い想いに、フロットのブランディング・チームが応える形で、コーポレートサイト構築までを見据えたブランディング・プロジェクトがスタートしました。 |
提供ソリューション | 5seetsに基づいたトップヒアリング、社員印象アンケート、ブランドピラミッド構築(ブランドコンセプト構築含む)、コーポレートスローガン開発・設定(コーポレートメッセージ開発・設定含む)、ロゴマークの開発・設定(カラー設定/ロゴマニュアル作成含む)、名刺デザイン、コーポレートサイト構築 |
プロジェクト期間 | コーポレート・ブランディング:2023年1月〜2023年6月 コーポレートスローガン:2023年2月〜4月 ロゴマーク:2023年4月〜6月 コーポレートサイト:2023年8月〜12月 |
①トップヒアリング〜社内印象アンケートの実施
今回は、全社的なインナーブランディング・ブランディング・プロジェクトの実施は行わないものの、インナーブランディング・ソリューション「+ブランディング」の課題解決アプローチに基づいて、5seetsを活用した「トップヒアリング(経営者ヒアリング)」および、全社員・経営者に対する「社員印象アンケート」を実施。一成工業という企業の基本情報(企業情報・事業内容・沿革・強み)から営業展望・市場情報・競合情報までの幅広い把握に加えて、鈴木代表の事業への想いや、社名の由来、今後の展望なども併せてヒアリングしました。
②ブランドピラミッド構築
トップヒアリングおよび社員印象アンケートの情報をベースに、フロット側でブランドピラミッドを構築する手法を採用。「具体的な事実・特長」「ブランド・ターゲット」を皮切りに、「機能的価値」「心理的価値」、さらに「ブランド・キャラクター」を丁寧に導き出し、最終的に「技術と信頼を塗り重ね、建築塗装を軸に多彩なソリューションの提供を通して、日々のくらし・職場環境を守りつづけ、より豊かな地域社会を支えつづける。(塗装とは、守り、支えるためのもの。)」という一成工業オリジナルのブランド・コンセプトを導き出しました。鈴木代表へのプレゼンテーションを経て、2回の微修正を行い、一成工業オリジナルのブランドピラミッドを完成させました。
※今回は、フロット側でブランドピラミッドを構築する手法を採用することにより、トップヒアリングからわずか3カ月という短期間で、オリジナルのブランドピラミッドの完成が実現しました。
③コーポレートスローガン開発・設定
ブランドコンセプトを起点に、ブランドピラミッド全体から導き出し、企業の考え方や想い・めざしたい方向・ありたい姿などを一言に凝縮して、社内外にメッセージ・発信していくコーポレートスローガンは、フロット側からアイディアを複数提案し、最終的に全社員・社長を含めた全員投票を実施し決定する手法を採用。このフェーズから参加する全社員に対しては、事前に鈴木代表から「今回の企業ブランディングへの取り組み」「今回構築したブランドピラミッド」について話をしたうえで、コーポレートスローガンに関するミニ講義とコーポレートスローガン案の提案を行いました。
後日社内投票を実施され、複数のコーポレートスローガン案の中から「いちから、なすちから。」が選ばれ、一成工業オリジナルのコーポレートスローガンが完成しました。
※コーポレートスローガン決定後に、コーポレートスローガン「いちから、なすちから。」に込めた想いや価値観を明文化して、社内外に端的に、わかりやすく伝え得ていくためのコーポレートメッセージも構築。
④ロゴマーク開発・設定
今回のコーポレート・ブランディングを機に、企業ロゴマークを一新する方向でブランディングが進んでいたことから、コーポレートスローガンの完成後すぐに、企業ロゴマークの開発に着手。ロゴマップを用いながら色・形・雰囲気などについて丁寧にヒアリングを行ったうえで、企業ロゴマークのクリエイション〜アイディアの提案へと移りました。提案に際しては、まず鈴木代表へプレゼンテーションを行い、社内での検討を経て決定。赤色をベースとした三本ラインの企業ロゴマークは、鈴木代表が当初から思い描いていた力強いイメージと合致していたことが大きな決め手になりました。
⑤コーポレートサイト構築
一成工業の情報発信の起点となるプラットフォームとして、企業情報(ブランドストーリー・概要・経営理念・沿革)から事業内容・工事対応領域・施工事例・採用情報・お知らせまでを網羅したフルスペック仕様のコーポレートサイトを提案しました。
サイトの大きな特長の一つは、ブランディングの過程で形成されたコーポレートスローガンと企業ロゴマークを余すところなく表出させたデザインと、企業の想いをまっすぐに伝えるメッセージ性の高いコピーライティング。さらに採用情報ページの構成は、募集要項の発信にとどまらず、職種別の仕事紹介や先輩メッセージ、キャリアラダーを用いたキャリア・アップ情報まで幅広く情報を網羅。さらに電話・専用フォームでの問い合わせに加えて、LINEでの問い合わせにも対応できる仕様を採用しました。
コーポレートサイトの完成と同時に、企業ブランドの構築と情報発信の強化という課題が解決し、終わることのないブランディングは次のステージへと進みはじめました。
英文社名「ISSEI」を、究極まで凝縮表現して、特徴的な3本のラインでシンボリックに表現したオリジナルのロゴマークです。
「一つに成る」「一つ一つ成し遂げる」「一番に成る」という一成工業株式会社の社名の由来にもあるように「ISSEI」が醸し出す力強さと、ロゴマークとしてのシンプルさを兼ね備えたデザインに仕上げてあります。
なお、ロゴの3本ラインのうち両端のラインは漢数字の「一」と英数字の「1」が隠されているギミックも、このロゴマークの大きな特長であり、オリジナル性を体現しています。
※ロゴマークに使用している色は、エンジ色に近い、深みのある赤色を採用。お客様や地域、仲間を強く想う情熱を力強く表し、そうした隠された想いがしっかり・じっくり伝わっていくように印象に残る工夫を施しています。
一成工業株式会社 鈴木貴晃 代表取締役