初めにブランディング講義を実施し、ブランドの持つ役割や必要性を共有しました。現状把握の為、競合調査票を元に、商品について各ワイナリーの特徴や顧客層などの確認。その後、商品やサービスを提供したい対象を明確にするため、ペルソナ設定を実施。最終的に、ブランドコンセプトを構築して、ブランドピラミッドを完成させました。ネーミングはプロジェクトメンバーで考えた数十案の中から5案迄絞り、社内投票にて「PLEASANT MOOD（心地よい気分）」に決定。今回のプロジェクトで明文化したブランドコンセプトを軸にアウターブランディングへ展開しました。

山々から流れる雪解け水が、やがて木々を潤し、したたる“ぶどうの涙^※1”。まだ芽吹いてもいない段階から、すでに感じるジューシーさと、 「ワインは人の手仕事でできている」という、圃場を訪れて初めて実感した体験から発想したデザインです。一つひとつ個性のある粒がぎゅっと集まり出来ているぶどうを表現した手描きのイラストは、個性豊かな南東北サンシャインファームのみなさまが、ワインづくりのため一体となっている様子を表現しています。

※1 ぶどうの涙＝ぶどうの樹が成長を始める時に、冬場に剪定された枝の先端から、ポタポタと雫となって樹液が流れ出る現象のこと。ブドウの目覚め、春の象徴。