クライアント名 | 株式会社ヘアウィズウォーター様 |
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WEBサイト | https://www.hairwith.com |
課題 | インナーブランディング〜会社案内制作 |
背景 | 山形市大手町で数十年に渡り地域に愛されてきた美容室、ヘアウィズウォーター。昨今ハードワークの3Kイメージによる美容師離れ、さらに仙台や東京へと若者の就職先が移り地元での採用が困難になってきている中、代表である松田社長は労務改善を始めとした様々な経営改革を行い、働きやすい組織を地道に作り社員の定着を実現してきました。 この度、同社が取り組んでいる「薬剤性脱毛サポート美容師」の周知を目的としたパンフレット制作のご相談を受けた事をきっかけに、社員と共に「強みとらしさ」を明確にするインナーブランディングを行うこととなりました。また、デザイン力をレベルアップし実務に活かしたいというご要望もあり、プランの中に「デザイン講義とワーク」を取り入れました。 |
提供ソリューション | 経営者ヒアリング、社内印象アンケート、インナーブランディングプロジェクトプラン、お客様印象アンケートと分析、競合調査ワークと分析、ペルソナ設定(HWWオリジナルエモーショナルマップ作成)、ブランドピラミッド構築(ブランドコンセプト構築含む)、デザイン講義「気づきのレッスン」、パンフレット制作 |
プロジェクト期間 | 2022年6月〜2023年2月 |
「薬剤性脱毛サポート美容師」育成への思いを含め、経営者ヒアリングを行いました。業界全体の課題や地元美容室としての課題、さらに経営指針発表会へも同席させていただき、将来目指している会社の姿を確認した上で、「社員がヘアウィズウォーターでの仕事を通して自分の将来像が描ける」プランをご提案しました。
プロジェクト名は社員の皆さんから募り「Get The Design 〜気づき、築きProject」と決定。当社と共にブランド構築に関わることで、「デザイン思考」と「デザイン力」を取得しよう!という思いが込められたプロジェクト名でスタートしました。
冒頭でブランディング講義と社内アンケートの実施。また、プロジェクト準備期間の約1ヶ月で集まった200件を超える「お客様アンケート」の分析から、改めてお客様が感じているヘアウィズウォーター様の魅力を認識することができました。
プロジェクト本編では、毎回違うメンバーの2チームに分かれてワークを実施。共に仕事をしていても滅多に知る事のなかった互いの「考え方」に触れ、一段深いコミュニケーションの機会となりました。
競合調査、ペルソナ設定、ブランドピラミッド構築の各ワークでは「何が他店と違うのか」「真のお客様はどんな方なのか」「将来磨いていきたい自社の魅力は何か、自分の強みは何か」を成文化することができました。
デザイン講義「気づきのレッスン」は、デザインの基本である情報(五感)を把握し整理する内容で、日々の業務で取り入れられるデザインをテーマとしました。
今回のプロジェクトで明文化したブランドコンセプトを軸に、会社案内をはじめ更なるアウターブランディングへと展開し、ヘアウィズウォーター様が掲げるヴィジョン実現へ大きな一歩を踏み出します。
紙面構成は、サービス内容だけでなく、独自の取り組みなども伝えられる構成に。デザインは、「お客様の本質」に向き合うヘアウィズウォーター様だからこそ、余計な装飾は極力省いたシンプルなデザインレイアウトにしたいと考えました。また、真鍮の建具が特徴的なヘアウィズ様のお店の雰囲気を紙面からも感じられるよう、カッパー系の金刷印刷を全体に取り入れ、また、「水」へのこだわりを訴求できるよう、ロゴカラーの水色部分にはツヤニスをのせました。この、印刷面でのさりげないこだわりは、技術とデザイン力でお客様の期待に応え、細部にまでこだわるヘアウィズウォーター様の姿勢も表現しています。
株式会社ヘアウィズウォーター 松田治美 代表取締役
五十嵐久仁子 髙野紗世