Works

70周年を、
単なるツール制作で終わらせない。
社員と経営者が一丸となって取り組んだ
「丸俊ななまるプロジェクト」。
(インナーブランディング_事例)

[課題解決事例概要]

クライアント名 株式会社丸俊 様(山形県山形市)
WEBサイト https://www.maru-toshi.co.jp/
オンラインショップ https://yamagatamaru.jp/
Facebook https://www.facebook.com/profile.php?id=100054306380204
Instagram https://www.instagram.com/marutoshi3141/
課題 70周年を機に、新しい会社案内を制作。
背景

山形県内全域を中心に、ユニフォーム事業、通販事業、アパレル事業の3事業を展開する株式会社丸俊は、1949年の創業から70年目を迎えていました(2019年9月20日が、70周年記念日)。

この70周年の節目を機に、寺島俊一郎 代表取締役社長は、「100年企業を目指し、未来の絵を全従業員と描く年にする。それにより、一人ひとりが考え行動し、一人ひとりが輝く企業となり、“ユニフォーム、通販、直販を中心とした地域ナンバーワン企業”になる原動力を得たい」という想いがありました。そうした想いの背景には、丸俊自身が長年培ってきた営業力や提案力には競争力がありながらも、「アパレル卸事業の縮小」「少子化による学生服シェアの減少」「デザイン性・機能性のあるユニフォームへのニーズシフト」「通販事業の毎年の拡大」といったように、事業環境にさまざまな変化の波が訪れているという状況がありました。

こうした中で、70周年を単なるツール制作(会社案内の制作)で終わらせることなく、数十年に一度の絶好の機会と捉えて「社員が自ら自分たちの会社の強み・魅力を再認識して、未来のありたい姿をしっかりと見据えることができる」ような、また「経営者と社員の気持ちを一つにできる」ような場づくりと一体感・コミュニケーション醸成を目的としたインナーブランディング・プロジェクト「丸俊ななまるプロジェクト」がスタートしました。
提供ソリューション 企業分析、社員印象アンケート、インナーブランディング・プロジェクトプラン、プロジェクトマネジメント、ブランドピラミッド構築(ブランドコンセプト構築含む)、コーポレートスローガン開発・設定(コーポレートメッセージ含開発・設定む)、70周年ツール制作(ロゴマーク、会社案内、大型パネル、動画、ステッカー)
プロジェクト期間

インナーブランディング:2019年7月〜2019年10月

70周年ツール制作:2019年11月〜2020年2月

[課題解決アプローチ]

企業分析シートおよびヒアリングを通して、今回の70周年を数十年に一度の絶好の機会と捉えて、「社員が自ら自分たちの会社の強み・魅力を再認識して、未来のありたい姿をしっかりと見据えることができる」ような、また「経営者と社員の気持ちを一つにできる」ような場づくりと一体感・コミュニケーション醸成を目的としたインナーブランディング・プロジェクト「丸俊ななまるプロジェクト」のプランを提案。70周年プロジェクトとしてスタートを切りました。
※スタートにあたっては、後日「社員印象アンケート」を実施。

7月下旬の第69期方針発表会に合わせて行われた「丸俊ななまるプロジェクト」のキックオフでは、「社員印象アンケート」の集計を元にした発表に加えて、「理想の会社にするために、社員ができること」「将来につなぎ、大事にしていきたいこと」について社員自ら考え、チームごとに答えを導き出すワークショップを実施。「丸俊ななまるプロジェクト」の目的・目標を社員全員が理解し、一体となってプロジェクトに取り組んでいくための良いスタートが切れました。

その後、「企業分析シート」「社員印象アンケート」「ワークショップの導き出し」をベースに、田宮印刷+フロットのブランディング・チームが、丸俊様オリジナルの「ブランドピラミッド(ブランドコンセプト)」を構築し、寺島社長・寺島専務にプレゼンテーションを行い、寺島社長が承認した上で、寺島社長自らが丸俊の新しいブランドコンセプトについて社員全員への説明を行い、70周年スローガンを兼ねた丸俊コーポレートスローガンの構築フェーズへと移行しました。

丸俊新コーポレートスローガンの構築の過程では、改めてブランドピラミッドの説明〜ブランドコンセプトの役割・目的〜コーポレートスローガンの役割・目的まで企業ブランディングに関する講義を実施。今後丸俊ブランドを体現していく社員の方々に、自分たちの企業の強み・魅力〜企業が提供できる価値、そしてお客様・地域社会への約束、さらに企業ブランディングそのものを基本から理解いただくことに重点を置きました。

社内外に発信するコーポレートスローガンは、プロジェクトをサポートしてきた田宮印刷+フロット側から、ブランドコンセプトに則ってアイディアを複数提案し、全社員と寺島社長・寺島専務が参加するコーポレートスローガン社内検討会を実施(10月中旬)。各チームが選定したコーポレートスローガンをプレゼンテーションする形で検討会が進められ、最終的に全社員と寺島社長・寺島専務による投票を通して、「人を、◯に。」というコーポレートスローガンが選ばれ、ここに丸俊オリジナルのコーポレートスローガンが生まれました。
※コーポレートスローガン決定後に、丸俊ブランドをわかりやすく伝えるコーポレートメッセージも構築。


70周年ツールを制作していく第2フェーズでは、まず70周年の旗印となる「70周年ロゴマーク」の制作に取りかかりました(全社員の意見を集約しながら、ロゴマークを決定)。さらに、当初の課題として挙がっていた「会社案内」については、インナーブランディングの過程で構築したコーポレートスローガンとコーポレートメッセージをしっかりと盛り込みながら制作。さらに、丸俊社屋のエントランス上部に設置し、丸俊の歴史と沿革を伝える「大型パネル」、丸俊の想いを伝える「企業ブランド動画」、商品発送時に70周年を告知するための「ステッカー」などの制作が行われました。

2020年2月24日に開催された「70周年記念式典」では、今回の「丸俊ななまるプロジェクト」を通して制作された「企業ブランド動画」がお披露目され、動画流れた瞬間社員・経営者が心ひとつとなり、100年企業を目指して、全員で新たな、大きな一歩を踏み出しました。
※「大型パネル」「企業ブランド動画」「ステッカー」は、プロジェクト内の各チームの意見を取り入れながら、3つのツールに絞られました。

[ロゴコンセプト]

「70周年」の「0」を、アパレル事業やユニフォーム事業で扱う商品に必ずある「ボタンの円のモチーフ」で表現したギミックのあるロゴマークです。
「赤い糸」を用いたイメージは、「丸俊のこれまでとこれから(過去と未来)」「丸俊と顧客(取引先)・協力会社・地域・社会」「丸俊と社員(その家族)」など、あらゆるステークホルダーとしっかりと繋がりつづけていくというイメージを、70周年ロゴマークの中に込めました。



わたしたちブランドコントロールアドバイザーが
お手伝いしました。

          五十嵐久仁子   斎藤健   岡田健也