クライアント名 | 株式会社日の丸ディスプレー仙台 様(宮城県宮城郡利府町) |
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WEBサイト | https://www.display-sendai.co.jp |
https://www.instagram.com/himaru._.display.s/ | |
YouTube | https://www.youtube.com/channel/UCecva0CAcDiGRpPVtLiP9HA |
課題 | インナーブランディング〜コーポレートサイト構築 |
背景 | 看板・サイン・ディスプレーの製造請負業を主事業に、日の丸ディスプレーグループの一翼として事業展開する株式会社日の丸ディスプレー仙台。1988年の日の丸ディスプレー仙台営業所設立から32年が経過し、昭和から平成を経て令和となるなど時代も大きく変わり、日の丸ディスプレー仙台もまた例外なく変革を求められていました。 これまで主事業で培った製造ノウハウを生かして、次々に新たなチャレンジをしていくという新崎代表取締役の戦略を実現していくためには、社員同士が手を取りあい、主体的に考え行動していけるような職場・業務環境づくりが急務になっていました。そして若い人材や製造現場での女性社員の増加など、価値観が異なる多様な人材が集まる中では、すべての社員の意識・ベクトルを合わせることで組織としてより大きな力にしていくことが求められていました。 「会社の強み・良さ・歴史・由来、そして現状と展望を深く知り、社員一人ひとりが自社を語れる、誇れること」「社員同士が影響しあい、話し合い、語り合い、互いに高め合えるような社内環境」を同時にめざして、20名の社員が主役となり、そして新崎代表取締役をはじめ4人の役員がオブザーバーとなり、全社一丸となったインナーブランディングの取り組みである「日の丸PRIDEプロジェクト」がスタートしました。 |
提供ソリューション | 経営者ヒアリング、社内印象アンケート、インナーブランディング・プロジェクトプラン、プロジェクトマネジメント(チーム組成サポート含む)、ブランドピラミッド構築、ブランドコンセプト構築、コーポレートスローガン開発・設定(コーポレートメッセージ含む)、コーポレートサイト構築 |
プロジェクト期間 | インナーブランディング:2020年8月〜2021年1月 コーポレートサイト構築:2020年12月〜2021年10月 |
「日の丸PRIDEプロジェクト」のキックオフに向けてまず、中小企業向けトータルブランディング「+ブランディング」の課題解決アプローチに基づいて、経営者ヒアリングおよび、全社員・役員に対して社内印象アンケートを実施。「日の丸PRIDEプロジェクト」の目的・目標をしっかりと共有したうえで、企業の把握を丁寧に行ない、ブランドピラミッドの構築に取りかかりました。
※「日の丸PRIDEプロジェクト」のスタートにあたっては、チームを一致団結させることを主目的とした「チームボード」を作成していただき、プロジェクト期間中は社内に貼り出してもらいました。4チームのチームボードは、どれも個性あふれるものに仕上がり、この作業を通してチームメンバーが互いを知り、チームが一つになるよいキッカケとなりました。
「日の丸PRIDEプロジェクト」では主に、プロジェクト・キックオフを含めて全5回の講義・ワークショップを実施(月1回ペース)。毎回4チームの考え方・意見を丁寧に集約しながら、一つひとつブランドピラミッドの土台を積み上げ、最終的に唯一無二のブランドコンセプトを導き出し、社員全員で一つのブランドピラミッドを完成させました。
※講義・ワークショップは毎回3時間にもおよぶこともあり、「アイスブレイク」と呼ばれる休憩時間を毎回途中に設けることに。プロジェクトを通して4名の役員に1回ずつ、1つのテーマで約15分間日の丸ディスプレー仙台にまつわる話をしていただくというアイスブレイクを実施。このアイスブレイクを通して、社員は日の丸ディスプレー仙台のものづくりに対する創業者の情熱やこれまでの歴史を学ぶ、またとない機会を得ることができました。
社内外に発信するコーポレートスローガンは、プロジェクトをサポートしてきたフロット側から、ブランドコンセプトに則ってアイディアを複数提案し、全社員・役員が参加するコーポレートスローガン社内検討会にて選定。各チームが選定したコーポレートスローガンをプレゼンテーションする形で検討会が進められ、最終的に全社員・役員による投票を通して、「応えていく、越えていく。」というコーポレートスローガンが選ばれ、ここに日の丸ディスプレー仙台オリジナルのコーポレートスローガンが生まれました。
6カ月間にもおよんだ「日の丸PRIDEプロジェクト」、このブランドコンセプトやブランドスローガンを導き出すプロセスを通して、社員全員が日の丸ディスプレー仙台という企業を深く理解し、社員全員で自分たちのブランドを一から創り上げることに成功しました。そしていま、自分たちの手で創り上げたブランドコンセプトやブランドスローガンの下、社員の方々たちは自分たちが向かうべき方向を見定めながら、一致団結して日々の業務に励み、そして新たな事業にも臆することなく楽しみながら挑みつづけています。
そして、第2フェーズとしてコーポレートサイトの構築に取り組むことに。このコーポレートサイト構築にあたっては、日の丸ディスプレー仙台で製造現場を知り尽くした工場長を筆頭に、社内から選抜された5名からなるチームが推進する「日の丸WEBプロジェクト」が立ち上げられました。
※コーポレートサイトの構築は、「日の丸PRIDEプロジェクト」の終盤の2020年12月から計画がスタートして、2021年5月から「日の丸WEBプロジェクト」として本格的にプロジェクトがスタートしたました。プロジェクトメンバーは女性3名・男性3名。役員・中堅社員、入社10年以内の社員、さらに新入社員や外国人幹部を含めた多様性のあるチームとなりました。
コーポレートサイトとして「企業紹介」「事業紹介」「採用情報」「ニュース」といったコンテンツは基本としながらも、コーポレートサイト構築の計画が持ち上がった背景には、直近の数カ月でWEBによる問い合わせが増加傾向にあったことから、WEBサイトに営業ツールとしての役割をもたせることを大きなテーマとして設定し、「製作事例紹介」「お問い合わせ」といったコンテンツの充実を図りました。
※日の丸ディスプレー仙台では、SNSやYouTubeによる情報発信にも力を入れはじめたタイミングと重なり、InstagramやYouTubeにリンクするソーシャルボタンに加えて、YouTubeを活用して動画を発信する「日の丸チャンネル」をコーポレートサイト内に設置。日の丸チャンネルを通して、企業紹介やリクルート情報の発信を企図しました。
また、「メニューボタン以外は、固定にしない」「ソーシャルボタンを各所に設置したい」といった機能面のほかに、デザイン面においてもプロジェクトメンバーがもつ感性を取り入れることにより、よい形でコーポレートサイトの機能とデザインを昇華させることができました。特にトップページのメインビューがモノクロからカラーに移ろうクリエイティブは、女性メンバーから出たイメージを、何度もテストを重ねて実現しました。
コーポレートサイトが公開した直後に、WEBプロジェクトを率いた工場長からいただいた「当初の思い(営業ツールとしての役割)をはるかに越えて、社員のモチベーションアップにもつながっていることが大変うれしく思います」という言葉を借りれば、WEBプロジェクトメンバーが自らのチカラで当初の課題の解決にとどまらず、そこからさらに全社的なモチベーションのアップにもつなげることができたことは、まさに「応えていく、越えていく。」という日の丸ディスプレー仙台のコーポレートスローガンを体現する、いちばん最初に得られた成功体験だと確信しています。
株式会社日の丸ディスプレー仙台 新崎博代表取締役
五十嵐久仁子 斎藤健 岡田健也